売上
売上収益は3,223億円と前期比480億円の増収となりました。金の販売量及び販売価格が前期を上回ったこと、北米精錬事業が伸長したことが要因です。
営業利益は124億円と前期比39億円の減益になりました。当社が取り扱う白金族の一つであるロジウムとパラジウムの価格が前期末比で下落したこと、エレクトロニクス・触媒分野の回復が遅れていること、また愛媛工場の閉鎖を決定したため減損損失を8億円計上したことが主な要因です。
拠点
営業拠点、工場、テクノセンターなどを全国に展開しています。さまざまな地域のお客様のニーズにお応えします。
北米、アジアを中心に拠点を展開しています。今後、海外事業拡大を通じて新たな地域への展開も考えています。
環境貢献
CO₂排出量
(Scope1および2)
2015年度比
31%削減
国内では電力会社の見直し、車両入替および工場移管による燃料変更等、海外では都市ガスの使用量減少およびCO₂排出原単位が下がったこと等でCO₂排出量を削減しました。
CO₂排出量の削減を当社グループの取り組むべき事業マテリアリティの一つと考え、2050年度までにカーボンニュートラルの実現を目指しています。
電力・ガソリンのほか、都市ガスや重油などの各種エネルギーの使用量についても前年と比べて低減しています。
貴金属リサイクルによるCO₂削減効果
鉱山から新たに貴金属を生産した場合と比べたCO₂排出量
約10分の1
貴金属リサイクルは、鉱山から新たに貴金属を生産した場合と比べて環境負荷は低いとされています。例えばCO₂排出量で比較すると金の場合は約10分の1と言われています。仮に当社の貴金属リサイクル量に当てはめて考えると、間接的なCO₂削減効果は60.0万t-CO₂となります。
※当社グループにおける貴金属リサイクルによるCO₂排出量と、同量の貴金属を鉱山由来の原料から生産したと仮定した場合のCO₂排出量の差を示しており、当社グループのCO₂排出削減量を示すものではありません。
間接的なCO2削減効果は当社グループの排出量の約30倍となります。当社グループは自らの排出量削減に向けた努力を継続することはもちろんのこと、貴金属リサイクルを通じたCO2削減にも、引き続き貢献してまいります。
間接的なCO₂削減効果を杉の木の温室効果ガス吸収量に換算すると4,283万本分、森林の温室効果ガス吸収量に換算すると25,196ha(琵琶湖の約40%)に相当します。
研究開発
独自の研究開発、分析技術開発を進めています。品質向上と技術革新を通じて、社会にさらなる貢献をしていきます。
ワークライフバランス
フレキシブル勤務、在宅勤務などの制度もあり、従業員の個人生活の多様性に合わせ、柔軟な働き方を選択できます。
従業員数
当社では従業員を大切なステークホルダーと考えています。多様な従業員がそれぞれ仕事と生活全体との調和を得て自分らしく輝くための環境を整えています。
業界の特性上、比率はあまり高くありませんが、女性社員による座談会を実施するなど、働きやすい職場への改善をはかり、性別に関係なく活躍できる環境を構築しています。
ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンな職場であることを基盤とし、従業員がグローバルに活躍することを推奨しています。