当社グループは、貴金属リサイクル事業や環境保全事業といった事業活動を通じて、地球環境の保全に貢献しています。しかし一方では、事業活動に伴って、必要な資源・エネルギー等を消費しています。
環境への負荷を低減するために、企業理念に基づく環境方針を定め、事業活動から生じる環境負荷の抑制と経済価値創出のバランスを考えた環境調和型経営を実践しています。
環境方針
当社は、貴金属、希少金属リサイクル業を中心とした各事業を通じて限りある資源を大切にし、地球環境の保全と持続可能な社会の実現に貢献します。
- すべての事業活動において、環境負荷軽減および気候変動の緩和のために、省資源、省エネルギー、脱炭素化、廃棄物の削減およびリサイクルを図ります。
- 限られた地球資源をより一層有効に活用するために、貴金属・希少金属を中心とした資源のリサイクルを推進します。
- 自然との調和、地域社会との共生を大切にし、関連する環境の法規制および当社が同意するその他の要求事項を遵守するとともに、環境汚染を防止します。
- 環境目的・目標を定め、環境パフォーマンスを向上させるため、環境マネジメントシステムを継続的に改善します。
- 社員が一市民としても環境保全活動に理解を深め、かつ行動するように教育・啓発を行い、意識の向上を図ります。
この環境方針は全従業員および組織のために働くすべての人へ周知するとともに、社外にも公開します。
環境マネジメント推進体制
環境マネジメントの国際規格「ISO14001」の認証取得を推進しており、これに沿って地球環境の負荷軽減に取り組んでいます。環境方針に基づいた「全社環境目標(年間計画)」を策定し、ISO14001認証を取得している国内拠点では「拠点環境目標(年間計画)」も策定しています。また、各拠点に環境保全責任者の任命と環境委員会を設置しており、環境マネジメントシステム(EMS)の推進と徹底を図っているほか、環境法規制の遵守、計画の見直し、環境教育等を審議し経営層に報告しています。
ISO14001認証
取得状況
2018年8月 に関係会社を含む国内事業所のISO14001認証を統合し、2社21拠点で認証を取得しています(2024年8月現在)。今後も事業との一体化をキーワードとして、維持管理および改善活動に注力していきます。
ISO14001環境監査
ISO14001活動の規格適合状況は、定期的に外部審査機関による審査を受けています。また、各拠点においてもEMSが適切に運用されていることを確認するために、内部環境監査を年1回以上実施しています。
環境負荷低減の取組み
グリーン購入の推進
当社グループは、大量生産・大量消費・大量廃棄により引き起こされる地球温暖化などの深刻な環境問題の解決を図り、持続可能な社会・環境づくりの推進を目的として、「国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律(グリーン購入法)」に適合したグリーン購入のためのガイドラインを定め、環境負荷低減に資する製品やサービスの利用を推奨しています。
推奨商品
- PEFC※森林認証プログラム(森林保護に貢献)商品
- 日本環境協会が審査認定している、環境負荷が少なく環境保全に役立つ商品
- グリーン購入法の特定調達品の判断基準に合致した商品
- グリーン購入ネットワークが運営するエコ商品として掲載されている商品
今後も当社グループは、グリーン購入に積極的に取り組み、限りある資源を大切にし、廃棄物の発生を抑えることで、循環型経済システムの構築に貢献してまいります。
※PEFC:Programme for the Endorsement of Forest Certification
生物多様性への貢献
当社グループは1970年代に廃液の無害化処理を開始して以降、産業廃棄物の適正処理等環境保全事業を通じて50年以上に亘って生態系の維持、水環境や海洋の保全に貢献してきました。当社グループは自然の喪失を食い止め、回復させ、自然にとってプラスとなる成果を達成し、自然関連リスクを低減・管理することは、生物多様性の維持のために欠かせないものであると認識しています。また貴金属リサイクルによる貴金属生産も、生物多様性への貢献が高いと考えます。
水ストレス
当社グループは、事業活動において、継続的な水使用量の削減および効率性の向上による環境負荷の低減に努めています。水資源の有効活用とともに、水ストレスへの対応の必要性も認識していますが、当社の国内および海外の事業拠点でWRI
Aqueductによる評価でHigh
Risk以上に分類されるエリアに立地する事業拠点はありません。よって水ストレスに晒されている事業拠点はないと評価しています。